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 本校は、終戦の翌年にあたる昭和21年8月に山形公民中学校として開校し、翌年には山形産業高等学校と校名を変え、戦後の混沌とした社会の要請に応えるべく産業経済の復興という使命のもと、有為な人材の育成に力を注いできたのが始まりであります。その後、昭和25年に現在の山形県立山形中央高等学校と改称し、昭和60年4月には山形市松山から現在の鉄砲町へ全面移転し、学級数は1学年7学級編成となりました。さらに、その翌年には県内唯一の体育科を設置し、一時期は1学年8学級編成で全校生徒数が千名を超えるときもありましたが、少子化の流れの中で二度の学級減を経て、現在は各学年とも普通科4学級・体育科2学級の6学級編成となり、在籍生徒数713名で4月からスタートしております。

 本校は今年77周年、体育科は創設以来37年目を迎えますが、建学以来掲げる校訓「友愛・自由・平等・団結」を不変のものとし、教育目標を定め育てる生徒像と、スクールミッション・スクールポリシーを意識した教育活動を展開しております。

 近年の本校生徒の活躍には目覚ましいものがあり、運動部では野球部が春夏合わせて甲子園に4度の出場、そして北海道日本ハムで活躍している石川直也投手をはじめ、プロ野球のドラフトで指名された選手を多数輩出しております。また、スケート部は加藤条治、森重航、一戸誠太郎、小田卓朗、小坂凛、ウイリアムソン師円、6名のオリンピアンを輩出し中でも加藤条治、森重航、は銅メダルを獲得しています。現在ウイリアムソン師円さんが本校のコーチとして指導しており、全国トップ・世界レベルを目指し強化に取り組んでいます。また、スキー部も瀧澤宏臣、鈴木沙織、2人のオリンピアンを輩出しており、現役生徒は先輩の背中を追い全国・世界レベルを目指し強化を図っています。

 この他にも陸上競技、バレーボール男子、ソフトテニス男子、ハンドボール男子、ラグビーフットボール、柔道女子、水泳、スキー、サッカー、バスケットボール男女、弓道など多くの運動部が全国大会出場を果たしており、全国トップレベル、「日本一」を目指し日々活動しています。また、文化部では、吹奏楽部は東北大会金賞22回、全国大会出場7回と、全国レベルの実力を誇り、さらに昨年度はザルツブルク・ウイーンでの公演に参加するなど充実した活動を行っています。他にも美術部は全国高校総合文化祭に出品するなど実力をつけており今後の活躍が楽しみな状況です。文理科学部も全国大会延べ13回出場という実績を誇ります。このように運動部、文化部ともに多くの部が、全国の舞台で活躍しております。

 一方、学習・進路面での取り組みにも力を入れており、探究型学習を実践するなど生徒は自分の進路志望達成に向けて日々努力しております。社会の変化が加速度的で将来の予測を立てることすら困難な時代になったといわれていますが、そのよう中で、知識を詰め込むだけでなく、しっかりと学びを重ね、自ら考え、主体的に判断し、変化や困難に直面しても柔軟かつ的確に対応でき、多様な他者と協働しながら新たな価値を生み出し、学びを人生や社会に生かす人「学びを生かす人」「学びを活用できる人」となれるよう、目指す学校像を「知徳体の調和のとれた地域の未来をひらく人材」と定め、そして今年度からは「本校のキャッチコピー」「スクールポリシー」(ホームページ上で公表しています)を定め、教師と生徒が一緒になって「個別最適な学びと協働的な学びの充実」へ向けて、そして一人ひとりの進路目標達成を目指し対応しています。また、総合的な探究の時間では「未来へのドアプロジェクト」として地域や大学等と連携し、自ら探究課題を設定し興味関心を掻き立てるような深い学びを展開しています。ボードゲーム「カタン」を用いた、七日町や蔵王温泉の新たな魅力発見への取り組みなどは高く評価されています。今年度は新たに「未来創造プロジェクト委員会」を立ち上げ学習活動の在り方の検討と、未来創造コンソーシアム(仮称)(外部と連携した探究活動の充実を目指す)立ち上げを目指し、地域と連携した活動を推進してまいります。

 今年1年「挑戦」「やりきる」「思いやりの心」を大切にチーム山形中央の意識で、生徒・職員ワンチームで何事にも取り組む。という言葉を掲げました。これからも、地域との繋がりを大切にしながら、生徒と教職員、保護者が一致協力して、生徒一人ひとりのさらなる成長と、山形中央高校が一層魅力ある学校、地域から信頼される学校となることを目指して学校運営を推進してまいりますので、多くの皆様方からのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和5年4月

校 長  佐 藤 裕 恒